STORY 3|ちょこっと放浪記|狭間から見える世界は美しい

雨振りの日は、文章を書きたくなる。雨が降ると書くのが、この『ちょこっと放浪記』。

つまり今朝は、雨である。正しくは、雨上がりの朝で、草木は雨で濡れているけれど、小鳥たちは気持ち良く朝の大合唱をしている。

雨が降ると、普段外に向いている意識が、内に向かう。自然の中で過ごす事が好きなので、晴れていれば当然、外で何かしらして過ごす。畑いじりをしたり、山を歩きたり、海に浮かんだり、草刈りしてる日も多い(笑)。晴れている日は、文章を書く気は、あまり起きない。

晴れと雨のバランスが、程良ければ、日々はとても心地良い。理想は、週5晴れで、週2雨。5日間アウトドアで過ごしながら、見て聞いて感じて、感じて考えて生み出される何かを、雨の日に、アウトプットする。このサイクルが理想。

僕のように、世間の流れと離れて、個人で自由に生きて働いていると、アウトプットをやめた途端、驚くほどに人との接点がなくなる。SNSでアウトプットを続けるのも、人恋しさの表れであろう。SNSは、簡単に同じ趣味嗜好の方々と繋がれる。なんて素晴らしいのか。今暮らす田舎で、同じような人々と繋がるのは至難の業。世間と離れれば離れるほど、SNS滞在時間は長くなる。良いのか悪いのか、まぁ、心の拠り所になっているのは間違いない。

話は変わるけれども、アウトプット含め、見せ方のシックリ感を、よく考える。
見せ方というより、僕はいつも“魅せ方“と表現するが、この魅せ方次第で、同じ経験をした上でのアウトプットも、アウトプットから生じる結果は、全く違ってくる。

面白いお笑い芸人さんは、この魅せ方が上手い。なんともないワンシーンを、いかに面白く語れるか?別に、話を盛る訳でもなく、ありもしない事を付け加える訳でもなく、いかに魅せれるか?ダウンタウンの松ちゃんが、一言で笑いを獲得するのは、この魅せ方というか、松ちゃんの“モノの魅方“が良いのであろう。

インプットが魅力的に出来る人は、アウトプットも魅力的になるし、日常の些細なことすら魅力的に魅れるのならば、まさに世界はバライロになるだろう。

魅せ方、魅方。よく行く海辺の松林から海を見ると、なんかとてもとても「良いなぁ」と感じる。松林を抜けて、ビーチから海を見ると、これもまた良いのだけれど、松林の狭間から見えた海の良さは感じ得ない。

すんなり見えてる世界より、狭間から見える世界が美しいと感じるのは、これまでの人生でも度々経験してきた。夢で考えても、夢を叶えるまでの過程が魅力的であって、叶えた世界で長く居ると色味を失ってくるものである。人生においても、すんなり見えないけれど素晴らしいであろう世界を、常に松林の狭間から見続けたいものだ。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA